吃逆(しゃっくり)
しゃっくり(吃逆<きつぎゃくと読みます。>)のお話をひとつ。
しゃっくりを止める民間療法の応用(安全だが確実性はない)
- 氷水を飲む
- 鼻をつまんで水または米飯を飲み込む
- 息こらえ(深い深呼吸後)
- レモンをかじる
- 耳の穴(外耳道)を圧迫する
- 舌を強引に引っ張る
- 飲む側と反対側のコップの縁に口を当てて飲む
- 水を満たした茶碗に橋を十文字に渡し、各区画から順に水を飲む
- グラニュー糖(茶匙山盛り2杯)の服用
- リキュール(グラス2杯)の飲用
- 鼻をこよりでくすぐってくしゃみを誘発させる
- 柿のへた10枚くらいにコップ3杯の水を加え、弱火で半量になるまで煮詰め、これを30分から1時間ごとにしゃっくりが止まるまで少しずつ分けて飲む
- スプーンや鍵などの冷たいものを首筋から背部にかけてあてるか、頚部から背中に向けて落とす
- 紙袋を利用して呼気を再び吸う(炭酸ガスを上昇させる)
- 箸を頭上に逆さに立てる
- 10から1まで逆に一気に数える
- 不意に驚かす
- 手掌に〈柿〉の字を書いてこれを飲むまねをする。
- トウガラシの粉をうどん粉に丸く包んで飲む
- しゃっくりをしている人につらいことを言えば、言い訳をしようと本気になるのに紛れて止まる
医学的には、他にも投薬や処置法が挙げられるが、我々歯科医が出来るものとしては、下記のことくらいである。
- 吸入法:アンモニア、エーテル、からし油などで上気道を刺激しくしゃみをさせる
- 綿棒による方法=綿棒に大きめの綿球を作り綿球の表面を少しふわふわになるようにして綿棒で口蓋垂を横に、すっと往復して撫でる
- スプーンで口蓋垂を押し上げる
- 咽頭へのキシロカインスプレー処置
- 鼻孔から咽頭に向けてチューブを挿入し口蓋垂の高さの咽頭部を上下に擦る
- 眼球圧迫
ただし、しゃっくりが2日以上も継続するような場合は、重大な病気の初期症状として現れている可能性もあるので、長引く場合は注意すること。
参考
- 日歯広報(2007年1月25日 1403号)伊藤彬男医師 健康ひとり言「吃逆について」
- しゃっくり(吃逆)のおはなし